夜尿症

僕は幼い頃、おねしょが止まらなかった。

小学4年生辺りまでおねしょしてたと記憶している。

かなり遅いと思う。

しかし僕は、「厄介だなー」とは思ったものの、恥ずかしいとは思っていなかった。

周りより遅れているとは感じていたが、自分はそういう体質なんだと思っていた。

しゃーない。そーいうもんだ。

大御所の様に構えていた。

今にして思えば、ストレスによるものだと考えて間違い無いだろう。

強力なストレスか

産まれた時から浴びてたぜ。

かていn

しかし、その大御所は悩みを抱えていた。

その大御所は肥満である。

身長130から140辺りだろうか。

体重は60キロを超えていた。

成長するにつれ、子供用オムツが入らなくてなっていったのだ。

大人用はデカ過ぎる。

これでは受け止めきれない。

キャッチングの下手な捕手に、フォークを投げる心境だろうか。

安心して眠れないのである。

大きめの子供用で妥協する。

はち切れんばかりである。

当時のオムツは通気性が悪く、尻の肌荒れに悩まされた。

ベビーパウダーは、良き相棒だった。

オムツに対し、抵抗はなかった。

寧ろ、新商品のオムツを見つけては「カーサンこれが良い!!買って!買って!!」と、新規開拓に勤しんでいた。

そんな大御所に朗報が入った。

履かせるオムツなるものをテレビCMで見つけたのだ。

「良いじゃないか。面白い。買おうじゃないか」とCEOの様な貫禄で母に頼んだ。

結果から言うと、あれはダメだった。

当時はまだ、強度が足りなかった。

合うサイズがある筈もなく、無理矢理履く。

すると、簡単に裂けたのだ。

「やはり、普通のが一番だな…」

CEOの顔は悲しみに満ちていた。

しょうがないので、ガムテープでグルグル巻きにして使った。

より悪くなる通気性。

尻の荒れは加速した。

あれから10年。

僕は20代になっていた。。

その当時、付き合っていた彼女がいた。

彼女は探究心が豊富で、言い方を変えるとアブノーマルな性癖の持ち主であった。

彼女はオムツを取り出し、これを履いて粗相をする様に僕に指示した。

あまりにもスムーズに仕事をこなす僕に、流石の彼女も引いた。

彼女「経験あるの?」

チッタ「経験か」

チッタ「小4まで履いてたぜ」

チッタ「かていn

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