ここ最近で、職場のパイセンと揉め、そのパイセンの事が嫌いになったチッタです。
その経緯について興味があれば覗いてみて下さい。
さてさて。
僕が誰かを嫌いになったのは随分と久しぶりな事です。
「この人には近寄らないでおこう。」と思う事は多々ありますが、明確に「嫌い!」と感じたのは何年振りの事でしょうか。
今から10年以上前。
僕が20代半ばくらいまでは、僕の周りは嫌いな人だらけでした。
そして、「すぐに誰かを嫌いになる僕自身」も嫌いでした。
今回、職場のパイセンの事が嫌いになった訳ですが、「昔の僕が誰かを嫌いになる流れ」と同じ流れで嫌いになりました。
その人には良い部分がたくさんある。
だけど、ほんの一部分の「僕が許容出来ない一部分を見つけた」だけで嫌いになる。
昔と変わっていません。
昔はそんな自分を感じると、自分は器が小さい、傷付きやすい、カッコ悪い、と、自分が嫌で、それなりに凹んだモノです。
ですが今回、パイセンを嫌いなった割に、全然心がブレていない事に気付きました。
これは、僕が「何故嫌いになったのか」「嫌いとは何か」を明確に出来たからではないかと考えています。
「誰かを嫌いになる」ってのは、気分は良くないですが、決して悪い事ではないよね。って話です。
僕は何故、パイセンを嫌いになったのか。
僕がパイセンを嫌いになったキッカケは、パイセンが僕に「自分の利得の為に支配しようとする発言をした」からです。
その発言に至るまでの流れを見るに、「僕に嘘を吐く様に促す発言」だと僕は受け取りました。
「俺(パイセン)の為に嘘を吐け。」と受け取った訳です。
まぁ、「その意図」の有無なんてモンは本人に確認していないので、僕の被害妄想かもしれません。
ですが、ここで重要なのは「事実か被害妄想か」ではありません。
僕が「そう受け取った、そう感じたという事実」が重要なのだと考えています。
「事実か被害妄想か」なんてモンは、パイセンと仲直りしたくなった時にでも考えれば良いのですよ。
今、明確にしたいのは「パイセンを嫌いになった理由」です。
「僕がパイセンを嫌いになった理由」なのだから、その理由は僕にしかわかりません。
「その理由」を明確にするには、
- 何があった(起きた)か。
- 何を受け取ったか。
- 何を感じたか。
これらを明確にする必要があります。
今回で言いますと、
- パイセンは僕に「上手く立ち回れ」と言った。
- 僕は「俺(パイセン)の為に嘘を吐け。」と言われたのだと受け取った。
- 支配を感じ、恐怖を感じた。
こんな感じです。
要するに僕は、パイセンが怖いと感じたのです。
「怖い」にも色んな種類があります。
ホラー映画の様な「刺激」的な怖さ。
自分に危険が迫るという「危機」的な怖さ。
僕が感じた恐怖は、「危機的な怖さ」の方です。
僕はパイセンを「自分から遠ざける為」に嫌いになったのだと考えました。
嫌いとは何か。
僕が考える「嫌い」とは、自分から遠ざける為の「長期的な自己防衛システム」だと考えています。
「嫌いなモノ」って、自分から遠ざけたいじゃないですか?
少なくとも僕は「嫌いなモノ」を自分から遠ざけようとします。
じゃあ、何で遠ざけようとするのでしょう?
そりゃあ、「自分を守る為」ですよね。
自分が嫌いなモノを書き出してみるとわかり易いと思います。
- 高い所
- 混雑した交差点
- 仕事
僕が嫌いなモノを軽く挙げるなら、こんな感じです。
これらに共通するのが「自分にとって不都合である」という点です。
「高い所」は危ないです。
「混雑した交差点」は危ない上に神経を使います。
「仕事」は神経を使う上に自分の時間の浪費があります。
全て僕にとっては不都合です。
僕は平穏に、安全に生きていきたいです。
「これらの不都合」は、僕の平穏には不都合です。
だから「自分から遠ざけたい。」という気持ちが湧きます。
この「不都合なモノを自分から遠ざけたい」という気持ちが「嫌い」であり、その根源には「自分を守ろう」とする自己防衛なのだと思います。
僕の中では「嫌い」と感じるのは「自己防衛」です。
今回、パイセンの発言により、僕はパイセンの事が「嫌いだ!」と感じました。
それはつまり、パイセンに「この人は危険だ!」と感じたという事です。
そして更に「この人は危険だ!」と自己防衛が働いたという事は、「似た状況で痛い目にあった経験がある」という事です。
パイセンの陰に見えた僕の家族。
パイセンに対し「危険人物だ!」と自己防衛が働いた僕ですが、それは「似た状況で痛い目にあった経験がある」からこその反応です。
その「似た経験」というのは「僕の家族との記憶」です。
僕の家族は、自分の利得の為に僕を支配しました。
僕はそう受け取っています。
そして、その事で僕の心には深い傷が残っています。
僕の心は、これ以上傷付かない様にと、「僕を傷付けた家族」以外の人に対しても、同じ気質を感じれば「僕を傷付けた家族同様に」遠ざけようと働くのだと思います。
ですので、僕を支配しようとした「パイセンの陰」に僕の家族を感じ、僕はパイセンの遠ざけようと嫌いになったのだと思います。
僕はパイセンの陰に、「僕の家族の許せていない部分」を感じ取ったのです。
だからパイセンを遠ざけようとした。
だからパイセンを嫌いになった。
こういう理屈です。
ここで厄介になるのが、パイセンに対して「僕の家族の許せていない部分」を上乗せして嫌いになる危険です。
パイセンの「俺の為に嘘を吐け。(と僕は受け取った)」という発言の分だけ嫌いになれば良い。
ここに「僕の家族との記憶」が混ざってしまう。
そうなると、まーー、たいへんです。
「嫌いだ!」となると、一瞬だけでも冷静な頭ではなくなります。
パイセンの「僕の家族に似た部分」を通して、過去のつらい記憶が流れ込んできます。
99%がパイセンとは関係の無い記憶です。
ですが、自己防衛が働いた状態では、「コイツもそういう人間な筈だ!」と、とにかく自分を守ろうとします。
とにかく「これ以上傷付きたくない!」と遠ざけようとします。
結果、必要以上にパイセンを嫌いになった様に思います。
僕は最近、「今回の僕の様な状況の人」に対して「その人に対して、他の誰かを重ねていませんか?」と聞く事があります。
「昔のあなたを傷付けた〇〇は、そこにはいませんよ。」と言う事があります。
「過去の分は上乗せせずに、今回の分だけ傷付いたら良いです。」とまで言いましたね。
いやー、言った僕が出来ていませんねw
100点満点の出来ではないけれど。
今回の件で、僕にはまたひとり嫌いな人が出来ました。
ですが、「また人を嫌いになった…。」と凹みもしなければ、自分を嫌いにもなっていません。
パイセンの事を嫌いにはなりましたが、「自己防衛システムだ」と割り切っています。
パイセンの陰に「僕の家族」を感じましたが、「僕はあくまで、パイセンのこの部分に反応している。」と、何がどう嫌いかを明確にしています。
それらをまとめた結果、「必要以上に近寄らないのが吉」という判断をしました。
別に、「パイセンが嫌いだから攻撃しよう。」とは思いません。
別に、「パイセンを遠ざける為に全部無視しよう。」とも思いません。
僕から挨拶に行きますし、話しかけられる事があるなら邪険にはしないでしょう。
もし、今回パイセンがやらかした件の肝になる「ルールを守る」姿勢を見せ始めたら、素直に「凄い!」と称賛するでしょう。
今回、またひとりの人間を嫌いになりましたが、「その頻度」は確実に減っているのを感じます。
まだまだ100点満点ではないけれど、今の自分には上々な結果ではないかと満足です。
僕は最近、「今回の僕の様な状況の人」に対して「その人に対して、他の誰かを重ねていませんか?」と聞く事があります。
「昔のあなたを傷付けた〇〇は、そこにはいませんよ。」と言う事があります。
「過去の分は上乗せせずに、今回の分だけ傷付いたら良いです。」とまで言いましたね。
これ言えるのすごいね。ちなみにこういうのって恋愛感情とかでもけっこう出てくるね。
嫁に母や姉の言動を重ねてしまったり、昔の彼女にも母への不満を重ねたり。
過去の近しい人への不快感情を切り分けて、完全に1個人として見るのはとても難しい。ていうか無理な気もするね。究極言っちゃえば、世界中で戦争や犯罪がなくならない理由の一つがこれな気もするし。難しいね〜。
本当に難しい。
出来ている様に感じてたし、出来ているつもりだった。
単純に、今回の様な状況に遭遇していなかっただけだなと。
恋愛だろうが交友だろうが、近い間柄になると謙虚に出て来そうだね。
確かに完全に一個人として切り分けてみるように…ってのは無理な事なのかもしれないね。