年末に部屋を大掃除した際、小学校、中学校の卒業アルバムが出てきた。
何故か高校の卒業アルバムは出てこなかった。
多分、高校2年生の時に退学したからだろう。
「学生時代を思い返すのも悪くないな。」
そう思いアルバムを眺めてみた。
小学校
- アルバムを開いてみて、最初に感じた疑問。
「あれ?俺、いない…。」
「どういうことだ?」と、もう一度ゆっくりと眺める。
すっかりと忘れていた。
苗字が違うw
苗字が違うと気付かないモンだなw
「こんな名前を名乗っていた時代もあったなぁ。」
- アルバムには色んなシチュエーションでの写真があった。
校庭での集合写真。
プールでのヒトコマ。
関東では珍しい、雪が積もった時の写真。
いやー、太ましいw
僕が小学生の頃に太っていたのは覚えているけど、こんなに太ってたかw
プールの写真とか、おっぱいあるやんけw
雪が積もってる写真に至っては、ひとりだけTシャツ着てやがるw
いやー、太い太い。
- 僕が最も驚いた点
小学生の僕は、メッチャ笑顔だった。
小学6年生の頃なんて、兄から毎日暴力を受けていた頃だ。
「何で笑えるんだろうか。」
とても不思議に感じた。
アルバムには、「この子が将来なってそうな職業ランキング」なるモノがあった。
「あぁ、これのおカゲかな?」と思った。
クラスのみんなは、将来僕が「空手家」「サラリーマン」「料理人」になると思ったらしい。
まずは、「ドレにもなってなくてごめんなさいw」なんだけどね。
肝心なのは「ドレになったか」じゃなくて、「何故みんながそう思ったか」だ。
「空手家」については、当時僕が空手をやっていたからだろう。
「料理人」については、父が飲食店をやっていたからだろう。
「それら」の事はモチロン、当時の僕は「家庭問題」を含め、周りにベラベラ喋っていた。
僕は「兄に殴られる事」や「父が仕事に行かなくなった事」「父が呑んだくれてる事」なんかの「家庭問題」を「面白トーク」だと思って周り話していた。
今思えば、僕にとっては「良いガス抜き」になっていたのだろう。
僕にとっての「小学校の学校生活」は、カウンセリングみたいなモノだったんじゃないかな?と感じた。
モチロンみんな、苦笑いしてたけどねw
中学校
- どうした!?笑顔が死んでるぞw
個人撮影では「笑顔」ではなく「作り笑い」になり、集合写真では顔を背けている。
中学生になって、急に「闇」を出して来やがったなコイツw
今の僕は、写真が「好きではない」が、当時は明確に「嫌い」だったのを思い出した。
自分の顔が好きじゃないとかではなくって、なんかこう、「記録を残す」のが嫌だったよなぁって。
アルバムに寄せ書きスペースがあるんだけど、真っ白w
これは当時、寄せ書きを書こうとしてくれたクラスメイトの厚意を全て断ったため。
とにかく「記録」を残したくなかった。
実に闇が深いw
- 思い返すと、当時は「前向き」なモノが嫌いだった。
「前向きな歌詞」「将来の為に頑張るクラスメイト」そういうモノを全て見下していたなと思い出した。
多分、「キラキラと輝くモノ」を掴もうするクラスメイトや、既に手に入れている人の「価値観」なんかに嫉妬していたんだろう。
当時の僕は、「色々と諦めていた」というか、「投げ出していた」様に思う。
「自分の家庭のせいで、一般的な幸せを手にする事は出来ないだろう。」と、妙な予測していた。
- 当時の「成績」は壊滅的なモノだった。
5段階評価では、「3」が有れば良い方。
あとは「2」とか。
テスト点数とか二桁行かなかったしね。
「その成績」を家庭問題のせいにしていた。
テスト点数が悪いのは、父や兄が暴れて勉強出来ないせい。
頑張らなかったのは、頑張って学力を伸ばしても、どうせウチの経済状況では大学には行けないだろう。
そういう「理由」を無理矢理作って、努力を放棄していた。
自分が努力しないのを家庭問題のせいにしてた。
だから「前向きなモノ」なんて見たくなかったんだろうなと思う。
- つまるところ、絶望してたんだろうな。
「当時の自分が嫌いだったか?」と聞かれれば、「NO」だったと思う。
今もそうだけど、当時はバリバリの「厨二病」だった。
「みんなと違う(家庭)俺カッコいい!!」とか思っていたし、「自分が嫌い」とは少し違ったかな。
「自分を嫌いではないけど、普通(綺麗な)未来は想像出来ない。」
これが1番近い感想だと思う。
「この時はこんな感じだったなー。」なんて穏やかにアルバムを見返す将来を想像出来なかった。
「きっと、将来の自分もツラいはず。」
だから、「ツラさの根源」である「過去」の記録を残したくない。
だから、写真も嫌い。
だから、アルバムの寄せ書きスペースも白紙。
笑いながらアルバムを眺める日が来るなんて、当時は考えもしなかった。
そういう思いがあって、笑顔が死んでいたのだろう。
卒アル鑑賞
いやー、笑った笑ったw
昔の事はしょっちゅう思い返していたけれど、写真で表情なんかを見ると、普段とは違うモノを感じるね。
しっかし、中学時代は酷いなw
昔、友人に見せた時も「よく、ここまで(今の様に)笑える様になったな…。」と言っていた。
その時はあまり「ピン」と来なかったけど、今まさにそんな気持ち。
中学時代の僕は、周りのクラスメイトを「うっとおしい」と思っていた。
だけど、孤立はしていなかった。
なんでか知らんけど、絡んでくるヤツら。
今考えると、彼(女)らの優しさだったんだろうと思う。
ないがしろにしてしまったけれど、僕が「あの程度」で踏みとどまれたのも、周りの気遣いがあっての事だったのかも知れない。
高校時代はどんな顔してたんだろ。
見てぇーーw
もっと写真撮っておけば良かった。
「写真ってのは、思った以上に情報で溢れてるなぁ。」なんて思った。
中学時代のチッタに言ってやりたいわ。
「アラフォーのチッタがお前みて爆笑してんぞw」って。
多分、ブン殴られるけどw
過去の写真を見て「アレやコレや」と考察してみるのは楽しかった。
たまにはこういう振り返りも悪くないな。
やっぱり皆卒業アルバム恥ずかしいですよね
私も夢も希望も無いようなこと書いててその通りになってました(笑)
当時、何を思ってそれを書いたのだろう?とか、何を思ってそんな表情なんだろう?とか。
今と当時で変わったところ、変わらないところ。
アルバムってのは物凄い情報量が詰まってて、見てて楽しいモンだと思いましたね。
小っ恥ずかしい部分も、それでひと笑い起きたなら儲けモンかなぁと。