僕はサウナが好きだ。
「整う」とかよく分かってないが、サウナが好きだ。
正直、あんなもんカラダに悪いに決まっているが、サウナが好きだ。
僕はサウナが大好きだ!!
僕は、カラダに痛みを感じた時、精神的にブレた時、サウナに駆け込む。
あの日もそうだった。
関節が悲鳴を上げていた。
大丈夫。
サウナが解決してくれる。
まずはカラダを清めよう。
最低限のマナーだ。
先にカラダを清めないサウナ好きは、サウナ好きではない。
ただのエゴイストだ!!
カラダを清めたら、サウナ前の準備だ。
湯に浸かって、カラダを温めるのだ。
炭酸泉が良いな。
炭酸泉は、血管を良く拡張してくれる。
カラダを温めたら準備は完了だ。
カラダに着いた水分を丁寧に拭き取る。
よく分かんないけど、そうした方が良いらしい。
いざ、サウナへ!!
サウナの席は階層になっている。
下から順に、上に上がる程温度が高くなる。
僕のお気に入りは、最下層のサウナストーブの真ん前だ!!
低めの温度だが、サウナストーブから熱が直接当たってキモチイイ!!
おや?誰かが僕のお気に入りに座っている。
しかし、心を乱してはいけない!!
譲り合いが大切なのだ。
サウナ好きは皆仲間だ!!
空いていた上段に座る。
正直、この席苦手なんだよなぁ…。
僕はゆっくり、じっくりと血流を上げたいタイプだ。
上段の温度は、なんかこう、「ガツン!!」と来る。
まぁ良い、己と向き合おうじゃないか…。
下層の席で、オッサンがぶっ倒れた!!
外に出ようと立ち上がったら、熱中症でぶっ倒れたらしい。
「うぉ!?大丈夫か!?おい!!」オッサンが叫ぶ。
説明が遅れたが、登場人物は全員オッサンだ!!(チッタ含む)
倒れたオッサンは痙攣している様だ。
これはマズイ!!
「外に出すぞ!!」オッサンが叫ぶ。
「なぁ!!手ぇ貸してくれ!!」オッサンも叫んだ。
当然だ!!サウナ好きは仲間だ!!待ってろ、今、助けてやる!!
汗だくのオッサンによる、汗だくのオッサンの救出劇が始まった。
説明が遅れたが、登場人物は全員汗だくのおっさn
「扉開けてくれ!!」オッサンが指示を出す。
「よし、俺がカラダを持つ!!」チカラ自慢のオッサンなのだろう。とても頼りになる。
「足、持ちました!!コッチは大丈夫です!!」オッサン(チッタ)も参戦した。
本来なら、オッサンのカラダになんて触れたくはない。
しかし、カラダの密着など一切気にせず、オッサン達は、オッサンを外まで運び出した。
説明が遅れたが、登場人物は全員汗だくで全裸のおっs
「座らせるか?」オッサンが意見を求める。
「いや、寝かせておいて、風を送ろう」オッサンが提案した。
水をぶっかけて、急激に体温を下げるのはキケンだ。
オッサンを床に寝かせ、オッサン達はサウナマットを使い、オッサンに風を送った。
床に横たわったオッサンは、大分回復した様だ。
「どうも、すみません。助かりました。」
横になったオッサンが感謝を述べた。
オッサンは、まだ少しモウロウとしている。
床に寝かされたオッサン。
そのオッサンを中心に、囲む様に汗だくのオッサン達が円形にズラリと並ぶ。
中心のオッサンからすれば、360°どこを見渡しても全裸のオッサンだ!!
オーシャンビュー。ならぬ、オッサンビュー。
しかも、オッサンを囲んだオッサン達は、前も隠さずサウナマットで風を仰ぐ。
これ、何の儀式!?
倒れたオッサンを生贄に、悪魔でも召喚しようとしているのだろうか。
オッサン(僕)が目を覚ました時、こんな光景が広がっていたら、正気を保てるだろうか。
オッサンが大丈夫だと分かったオッサン達は、次々と水風呂へ飛び込む。
オッサンを助けたオッサン達もまた、限界だったのだ。
しかし、仲間を救ったオッサン達には、とても強い満足感と一体感に満たされていた。
説明が遅れたが、登場人物は全員汗だくで全裸でサウナ仲間思いのオッサンだ!!
ハッテン場かな?
マジな話、あそこの店舗をその目的で利用している客がいると聞いた事があります。