任務 後日譚

我が家(主に兄)は、過去に色んな方々に多大な迷惑を掛けた。

僕の実家が10数名の盾を持った警察官に囲まれた件だ。

あれから10年近く経った頃だろう。

僕が働いていた職場での出来事だ。

 

僕が30代前半だっただろうか。

僕の職場は高齢化が凄かった。

若い人が入って来ても、すぐに辞めていく様な職場だ。

30代の僕ですら、職場では子供の様な年齢。

僕と同世代の人は殆どいなかった。

そんな中、別の部署に僕と同世代のお兄ちゃんが入った。

 

仮に彼をAサンとしよう。

僕もAサンも喫煙者だった事もあり、休憩時間に話す事が多かった。

「へぇー、そっちの部署はそんな感じなんスか」と言った話から、徐々にAサンが付き合っている彼女の話なんかもしてくれていた。

Aサン「彼女と同棲する事になったんですよ!」

その頃、Aサンは引越し費用を節約する為に、仕事終わりに自分で引越し作業をしていたらしい。

チッタ「大変ッスねぇ。肉体労働だし、無理しないで下さいね。」

そんな他愛のない話の筈だった。

 

チッタ「Aサンってドコ住んでるんです?」

Aサン「実家です。〇〇の。」

僕の実家(だった家)の近所だった。

チッタ「マジっすか!?僕も〇〇住んでましたよ!!」

Aサン「うぉー!!マジすか!?〇〇のどの辺ですか!?」

チッタ「〇〇南下して、あの店の裏くらいの所ッス。」

Aサン「メッチャ近所wもしかしたらニアミスしてたかもですねw」

チッタ「まぁでも、10年位前ですけどw」

Aサン「チッタさん、知ってます?

あの辺、昔、事件あったんすよw」

…。はい、知ってます(冷や汗

なんてこったい…。

 

チッタ「そうなんですか。シラナカッタナー。コワイナー。」

しかし、僕が知らない事件があった可能性もある!!

まだワンチャn

Aサン「自分も親に聞いたんで、詳しくは知らないんですけどね。

なんか、凶悪犯があの辺に住んでて、逮捕の為に機動隊があの辺囲んだんですってw」

あ、間違い無いわ。

これ、ニーさんの件だわw

って言うか、話に尾鰭ついてるw

 

世間の狭さを感じた。

名乗る事はしなかった。

Aサンとは出会って日が浅い。

他愛の無い会話が出来る、数少ない同世代でいたかったから…。

まだ闇を見せるのは早い。

少しずつ出して行こう。

そして、いつか話せる時が来たら言おう。

その犯人の身内がここにいますよーーー!!

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